今日から9月です!9月ですが全国的に暑いですね。この暑さは異常ですよね。体育祭&学園祭の練習も本格的に始まりますが、くれぐれも体調管理に気を付けてくださいね。
さて本日9月1日は「防災の日」です。今からおよそ100年前の1923年、この日に関東大震災が発生しました。多くの尊い命が失われ、社会に大きな影響を与えました。その教訓を忘れず、防災への意識を高めるために、この日が定められています。私たちの生活は便利で快適に見えますが、災害はいつ起こるか分かりません。もし地震や台風で電気やガス、水道が止まったら、普段通りの給食や食事はできなくなります。そんなときに備えてあるのが「救急給食」です。簡単な調理で提供でき、栄養をとりながら安心して過ごせるように工夫されています。
今日の小菅小中の給食は「防災の日給食」です。「電気が使えない状況を想定して調理をする」と聞いていたので、今日はちょこっとお邪魔して取材をさせていただきました。(給食センターに入るときにはちゃんと帽子やマスク、給食着着用。入ったらまずは石鹸手洗いとアルコール消毒をしました。)
いつもは一度に5kgほどを炊いている釜で60~70人分のご飯を炊いているそうです。

今日は電気が使えない状況を想定しているため、プロパンガス用の釜を中央公民館から、プロパンガスをガソリンスタンドからお借りし、2.5kgを2回に分けてお米を炊きます。スイッチの入れ方や実際に火がついた様子を見させていただきました。



揚げ物は普段からガスで調理しているため大丈夫なのですが、オーブンは電気のため使えません。オーブンを使わない温め方としては「揚げる」or「湯煎」or「蒸す」の3択だそうです。今日の給食は「わかめご飯」「鶏なんこつのきゃべつ揚げ」「救給根菜の煮物」「切り干し大根のみそ汁」「乾パン」。「救給根菜の煮物」は湯煎で温めるということですね。栄養教諭からは「水とガスさえ止まっていなければ何とか給食の提供はできる」と教えていただきました。ちなみに今回の「救給根菜の煮物」は賞味期限26年9月まで。いつもは水明ホールに保管してあって賞味期限を確認しながら、その都度入れ替えています。そのように非常食を食べて新しいものを保存しておくことを「ローリングストック」というそうです。



電気が止まってしまうと食洗機が使えません。そうなると使い捨て食器か手洗いとなります。ちなみに小菅は大雨時に停電になることがしばしばあるとか…。過去には役場から発電機をお借りして冷蔵庫の対応をしてもらったこともあるそうですね。
今回実際に非常食を食べてみましたが、非常食用の容器に入っていなければ、分からないくらい美味しくいただきました♪非常時にもこのように食事が提供されるのであれば安心ですね。しかし…実際の場面ではおそらく想定外のことも起こるだろうし、災害後であればもしかしたら食事が喉を通らないような精神状態になっているかもしれません。中学生には、今回の経験が家庭での備えを考えるきっかけになることを望みます。「うちには非常食って用意されているのかな?」「どんな災害にも対応できるような非常食が用意されているかな?」「うちの家族だと何日分かな?」など、家族で話し合っていただければと思います。「もしものとき」への備えは、小さな気づきや日々の積み重ねが大切です。今日の防災の日給食を機会に、家族で「防災」について考え、命を守る力を育んでいけるといいですね。
