5.6年生 総合的な学習 森とともに(9.26)

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 今年度の5.6年生は総合的な学習の時間で「森とともに」というテーマの元,小菅村の森林をベースにした自然学習,歴史学習,環境学習に取り組んでいます。自分で興味をもった領域の探究活動を深めていきます。その具体に入るために,村内の森での伐採体験,木材加工場の見学,小菅の湯の薪ボイラー見学などなど盛りだくさんの体験学習に行ってきました。

今回も,源流大学の方々に講師をお願いしました。本当に村内のことであれば何でも知っている皆さんです。

まずは徒歩で約2キロ先のフォレストアドベンチャー小菅に向かいます。

普段歩いている道でも気づいていないものがたくさんありました。石碑もその一つですし,ちょっと見にくいですが,これは水路を使った洗い場です。しかも山からのきれいな水なので,畑で使った農具を洗うことはもちろんのこと,野菜を洗うことにも使われています。その証拠にブラシ類が置かれていました。小菅にこんなところがあったとは私も初めて知りました。

秋といえば彼岸花。彼岸花の存在は子どもたちもよく知っており,根に毒があることも知っています。しかし,なぜお墓の周りに彼岸花が多いのか,皆さんは知っているでしょうか?私も知ったかぶりをしていますが,今までよく知りませんでした。

写真に字が入っていますが,こちらが人工林です。杉や檜です。

こちらは天然林です。人工林と天然林の違いがわかるでしょうか?人工林は,人が植えたものなので等間隔で直線上に育っています。一方天然林は,曲がった木をはじめ,葉が茂った木など大小形も様々です。動物は,どちらの方が住みやすいと思いますか?

天然のクルミです。クルミの木があって,木の下に落ちている腐った皮をむくと中から固い殻のクルミが出てきました。割ってみるときれいなクルミが入っていました。子どももちょっと味見をしました。殻に入ったクルミを見るのは小菅の子どもでもあまりないようです。今度は,金槌で叩いて割って食べる方法を教えてあげたいです。

葉の勉強もしました。

フォレストアドベンチャー小菅で,森林を利用したアスレチックのことをたくさん学びました。木々を伐採せず,木々に合わせてコースを作るそうです。そうすれば森を壊しにくくするし,再度その木を天然に戻すこともできるとのこと。納得です。小菅の子どもたちは,こちらのご好意で年に何度がアスレチック体験をさせていただいております。ありがとうございます。

見事な檜林です。いよいよ伐採体験に入ります。伐採といっても,子どもたちはロープを皆で引き木を倒す体験をするのみです。さすがにチェーンソーは使えません。今日は講師もわざとのこぎりを使ってみせてくれました。そのためものすごく疲れたそうです。切り口とは逆側に受け口を作りました。

 

倒した木を手分けして運び出します。林業の方は本当にこれが大変でしょうね。

そして協力しながらノコギリで切ります。丸太は丸いので,2人くらいで座らないと動いてしまいます。そして切断するのにも時間がかかります。「がんばれ!がんばれ!」と互いに励まし合いながら作業を進めました。これを加工場へ持ち込み,きれいにしていただきコースターに仕上げます。ヒノキの香りがするコースターです。

次に,木の集積場へ行きました。ここでは村内の木材をカットし,小菅の湯の薪ボイラー用の薪にしています。子どもたちは数種類の木材を手にすることで,乾燥させる日数でずいぶんと木材の重さが違うことを学びました。

そして薪ボイラーです。小菅の湯を沸かすときに小菅の木材を使うなんて,すばらしい循環型です。村の木を使っていることに子どもたちも驚いていました。でも灯油やソーラーに比べると手入れがものすごく大変とのことでした。

近くには鹿肉の加工場もありました。村で捕獲される鹿は年間60~70頭とか。これだけの鹿が捕獲されていることに驚いていました。罠も見せてもらいました。なるべく傷つけないように捕獲することが大事だそうです。

次に『きおび』を作っている村の先生のところへ伺いました。きおびとは,伐採した小菅の木の様々な根元を使うそうです。つまりもういらない部分を使うということです。それをカットし,独自の製法で細く帯状にした木の皮を使い,編み込みながら籠やペン立てなど様々な素敵な工芸品に仕上げたもののことを言います。6年生は卒業制作で自分の好きな物を作らせていただきます。

最後に,小菅の木を使い,お客さんの注文に合わせて大小様々な家具や木工製品を作っている作業場へ伺いました。ここでも小菅のいろいろな木を使って物を作っているということで,小菅の木は本当に捨てるところがなくいろいろなものに使われ,日本全国に出回っていることがわかりました。

ずいぶんと長いブログになってしまいましたが,それほど勉強になった一日でしたし,とてもここだけでは伝えきれません。さて,今回の学習を子どもたちがどのようにいかしていくのかが今後楽しみです。本日ご協力してくださった皆様方,本当にありがとうございました。