4年生の社会科では,ゴミ処理についてや,上下水道についての学習をします。今年の4年生は,なぜ?どうして?どうなっているのだ?を強く抱き,小菅村のゴミはどこへいっているの?村内に処理施設があるの?でも見たことないぞ?などなど,たくさんの疑問とともに学びたい意欲が湧き出たそうです。
そこで今日は,村内から出される全ての生ゴミを発酵堆肥にリサイクルする処理施設の訪問させていただきました。「私も連れて行って!」ということで校長も連れて行っていただきました。個人的なことを申し上げると,家庭や施設の生ゴミを燃えるゴミとして捨てずに回収している自治体があるなんていうことは,小菅村に赴任して初めて知りました。他の自治体では滅多にない,素晴らしいSDGsの取り組みだと思い,以前から興味をもっていました。
ここです。
原料となる椎茸栽培の原木のかすや,杉のおがくずが収納してありました。子どもたちも触ってみましたが,ふわふわでした。
担当の方が,わざわざ作業の工程の一部をやってくださいました。フォークリフト式ブルドーザといった感じの作業車です。そしてかき混ぜます。
奥にあるタンクのような機械で,原料と生ゴミをかくはんします。3時間ほどで混ぜ合わされるようですが,特別にタンクの中を少しだけのぞかせていただきました。「あー,ジャガイモ,にんじんみたいなものある!」いろいろな生ゴミが熱せられながらぐるぐると回転しています。ここからどうやって土になるのか?,子どもたちの関心は,益々高まっていきました。
かくはん後,発酵を促進するために堆肥を2週間ほど熟成させるそうです。そしてさらに8週間ほど寝かし,そして袋詰めをします。袋詰めシーンも特別に実演してくださいました。子どもたちは,できた堆肥が袋に詰められて完成した様子にもかなり感動していました。
・小菅村には焼却場は作らないのか。
・小菅村のゴミは何が一番多いか。
・たくさん燃えるゴミが出るのは,どこの地区か。
・生ゴミ処理場で工夫していることは何か。
・作業をする上での苦労は何か。
などなど,いくつもの質問が出てきて,すっかり時間オーバーをしてしまいました。見学したことをもとに学習を深め,環境問題にさらに関心をもつようになってほしいなと思います。また,今回の生ゴミは,”ゴミ”なんていったらバチが当たるなと思いました。家庭が生み出す立派な資源だと言えます。今日は重要な資源の学習をした貴重な時間でした。親切に説明してくださった施設の方に深く御礼申し上げます。ありがとうございました。