水の旅?なんのことでしょうと思いますよね。私も同感です。
これは東京都水道局の事業の一環です。東京都の水源の一つである多摩川源流の小菅と丹波山の子どもたちに,故郷の水がどこへ流れていき,どのように浄化されて都民の命の水になっているのかということを学ぶことがこの事業の目的です。水の流れをたどっていくので,『水の旅』というのでしょう。歴史はかなり長く,以前より続いている事業だそうです。
「これは行きたい!」と私も狙っていたのですが,都合が悪く行けませんでした。来年は本校が事務局校なので連れて行っていただきたいと思います。そんなわけで,聞いた範囲でお伝えします。

丹波小4年生と先生方,東京都水道局の職員を乗せたバスがお迎えに来ました。

まずは小菅の人ならよく知っているであろう多摩川の水を貯めている『小河内ダム』へ到着です。ダムのつくりを学びます。





ダムを色々な角度から見せていただいたり,地形の学習をしたりします。立体図を使うことで,小菅や丹波山からどのようにして水が小河内ダムまで流れてきているかがわかりますね。

そして第二の目的地,『小作(おざく)浄水場』へ到着しました。ここでは流れてきた水のろ過の仕組みをはじめ,生活水として使われるようになるまでの過程を学びます。人の口に入るまでには時間がかかることを学べたことでしょう。本当に水がなければ私たちは生きていけませんよね。命の根源が水です。

東京都の水は,多摩川の他に,利根川・荒川・相模川などからも取水しているそうです。また小作浄水場の水は,西東京地区の各市町に送られているそうです。人間で言うと血液を送り出す心臓のような役目をしていますね。
この学習を機に,さらに多摩川源流に住んでいることに誇りをもってもらい,きれいな森が源流の源であることを認識しもらいたいなと思います。改めて自然の恵みに感謝する旅となりました。
