
今日は山梨中央銀行のマネースクールという講座が3年生に対して開かれました。中銀さんから専門の学芸員の方が来てくださりお金の歴史を中心に,今日の電子マネーに至るまでのことをいろいろとお話ししてくれました。この学芸員の方がとっても話し上手で,私たち教員も真っ青というくらい素晴らしい授業でした。もっと多くの児童に見てもらいたいくらいでした。

子どもにとって銀行はなかなか縁遠いですよね。まずは偽物ですが,100万円の束を一人ひとり持たせてもらったり,1000万の束も見せてもらい一人ひとり持ってみました。

「意外と軽いね1000万」本物を持ってみたいね~といった感じでした。

次に1000万をジュラルミンケースに入れ,それを持ってみました。今度はかなり重たかったです。実は一億円を持ってくる予定だったそうですが,中銀さんが腰を痛め重すぎて持ってこられなかったそうです。残念でした。

日本のお金の歴史についてはクイズで始まりました。皆さんは日本の硬貨はどういった物で作られ始めたかご存じですか?
「銅」からです。そして「金」→「紙(札)」→「キャッスレス」と変わってきました。そもそもなぜ人同士が物と物を交換して生活していたところに,硬貨というものが出現してきたのかという長~い歴史も学びました。子どもたちに問いながら,子どもたちの知識や考えを引き出してくれたところが素晴らしかったです。ですので,子どもたちもよくわかったことでしょう。笑いありで楽しく学べたのが何よりでした。

他にも新旧一万円札の違いや,なぜそのようになったかなどのお話しもありました。またキャッスレスのメリット・デメリットと,課金トラブルの怖さを教えてくれました。一番多いのは,今や小学生だそうです。知らぬ間に一晩で150万も使ってしまった事例もあるそうです。
日本はまだまだ現金を扱うことが多いですが,特に子どもはそれがいいと思います。お金を出して物を買うとおつりはいくらもらえるとか,1000円あればどれくらいのものが買えるとかなど,現金の価値を自分で感じてからではないと,キャッシュレスというのは怖いと個人的には思います。中銀さんもお金の大切さを幼小の頃よりわかってもらえるよう,このマネースクールに力を入れだしたとおっしゃっていました。
そして,お父さんお母さんに感謝してください!と子どもたちに熱く語ってくれました。一人の子どもが働き出すまでにかかる諸費用は,1000万~2500万だそうです。私は目の前が真っ暗になり本時を終えました。
